2010年3月25日木曜日

石井輝男監督





石井輝男(いしい てるお)
映画監督。
1924年1月1日、東京府千代田区麹町生まれ。
1942年、東宝へ撮影助手として入社。1947年、新東宝の演出部へ籍を移し、渡辺邦男、成瀬巳喜男、清水宏などに師事する。
1957年、『リングの王者 栄光の世界』で監督デビューし、以後『スーパー・ジャイアンツ』『女王蜂』『地帯(ライン)』シリーズなどで切れ味のいい演出をみせて新東宝一の売れっ子監督となる。
1961年、倒産前の新東宝を離れ東映東京撮影所に籍を移す。
高倉健との初コンビとなる『花と嵐とギャング』を皮切りに、巧みなストーリー・テリングとモダニズム溢れる演出で、東映アクション映画に新風を吹き込む。
1965年には高倉健主演で『網走番外地』を監督し、シリーズ化される。
1968年からは『徳川女系図』に始まる東映京都の異常性愛路線を手掛け、その徹底したエロ・グロぶりに内外よりバッシングを受けるが、作品は次々とヒットした。その後も『忘八武士道』『直撃!地獄拳・大逆転』など、石井輝男テイストあふれる作品を監督するが、1979年の『暴力戦士』を最後に劇映画から遠ざかる。
1993年、つげ義春原作の『ゲンセンカン主人』で、14年ぶりに劇映画に復帰し、1995年には集大成ともいうべき『無頼平野』を監督する。
その後、石井プロダクションを立ち上げ、『ねじ式』『地獄』を製作・監督。
遺作となったのは、やはり同プロによる『盲獣VS一寸法師』である。
2005年8月12日、肺癌にて急逝。
享年81。







 

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